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【タイ料理のスープを徹底解説】トムヤムクンから隠れた名品まで完全ガイド

  • 執筆者の写真: プーム
    プーム
  • 5月23日
  • 読了時間: 20分

「タイ料理のスープってトムヤムクン以外に何があるの?」「トムヤムクンのレシピを知りたいけど、ペーストで簡単に作れる?」「カオソーイってスープ料理なの?」「トムカーガイの味ってどんな感じ?」


タイは「スープ大国」と呼ばれるほど、食卓にスープが欠かせない国です。日本で最も有名なタイスープはトムヤムクンですが、現地ではトムカーガイやゲーンジュートなど、辛くないスープも日常的に愛されています。レストランでも屋台でも、タイ人はほぼ毎食スープを注文するほどスープ文化が根付いています。


この記事では、タイ在住経験のある筆者が、タイ料理のスープの種類と特徴を徹底解説します。トムヤムクンの本格レシピやペーストを使った時短調理法、バンコクで絶品スープが食べられる人気店、さらにカオソーイやトムカーガイの魅力まで、タイのスープ料理のすべてが分かる内容です。これからタイ旅行を計画している方も、自宅でタイスープを再現したい方も、ぜひ最後までご覧ください。


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タイ料理のスープが世界で愛される理由

タイのスープ料理は、CNN Travelの「世界で最も美味しい料理」ランキングにトムヤムクンが常連として選出されるなど、世界的な評価を受けています。では、なぜタイのスープはこれほど多くの人を魅了するのでしょうか。


ハーブとスパイスの層が生む複雑な味わい

タイスープの最大の魅力は、レモングラス・ガランガル(カー)・こぶみかんの葉(バイマックルー)・パクチーといった生のハーブをふんだんに使う点です。これらのハーブは乾燥スパイスとは異なり、煮込むことでフレッシュな香りがスープ全体に広がります。さらにナンプラーの塩味、ライムの酸味、唐辛子の辛味、ココナッツミルクのまろやかさなど、1杯のスープに5〜6種類の味覚要素が重なり合い、日本の味噌汁やコンソメスープとはまったく異なる「多層的な旨味」を生み出しています。特にトムヤムクンの酸辛いスープは、一度味わうと忘れられない中毒性があると言われます。


辛いだけじゃない — 辛くないタイスープの世界

「タイ料理=辛い」というイメージを持つ方は多いですが、実はタイのスープには辛さゼロのものも数多く存在します。ゲーンジュート(タイの澄んだスープ)は豆腐や白菜を使った優しい味わいで、日本のお吸い物に近い感覚。トムカーガイもココナッツミルクベースのまろやかなスープで、辛さ控えめです。タイ人の家庭でも、辛いおかずと辛くないスープを組み合わせて食卓のバランスを取るのが一般的。辛いものが苦手な方でも、タイのスープ料理は十分に楽しめます。


手軽な価格で本格的な味が楽しめる

バンコクの屋台やフードコートでは、タイスープ料理が50〜80THB(約225〜360円)で食べられます。レストランでも100〜200THB(約450〜900円)程度と、日本でタイ料理を食べる価格の3分の1以下。しかも使われるハーブは新鮮な現地産で、日本の輸入ハーブとは香りの強さがまるで違います。旅行中に毎日異なるタイスープを試しても、お財布に優しいのが嬉しいポイントです。




タイ料理の代表スープ一覧と比較

タイには数十種類のスープ料理がありますが、旅行者がまず押さえておきたい代表的なスープを一覧で比較します。

スープ名

味の特徴

辛さ

主な具材

価格帯(屋台〜食堂)

トムヤムクン(Tom Yum Kung)

酸っぱ辛いハーブスープ

★★★★

エビ・キノコ・ハーブ

80〜150THB(約360〜675円)

トムカーガイ(Tom Kha Gai)

まろやかココナッツスープ

★★

鶏肉・ガランガル・ココナッツミルク

80〜150THB(約360〜675円)

ゲーンジュート(Gaeng Jued)

澄んだ優しい味のスープ

豆腐・春雨・白菜・豚ひき肉

50〜80THB(約225〜360円)

カオソーイ(Khao Soi)

濃厚カレー味のスープ麺

★★★

鶏肉・卵麺・揚げ麺

60〜100THB(約270〜450円)

トムセープ(Tom Saep)

イサーン風の酸辛スープ

★★★★★

豚の内臓・ハーブ

50〜80THB(約225〜360円)

ゲーンソム(Gaeng Som)

酸味の効いたカレースープ

★★★

魚・野菜(タケノコ等)

60〜100THB(約270〜450円)

ポーテック(Po Taek)

シーフードのハーブスープ

★★★★

シーフードミックス・ハーブ

100〜200THB(約450〜900円)

トムヤムクンとトムカーガイの違い

タイスープの二大巨頭であるトムヤムクンとトムカーガイは、使うハーブが共通している部分もありますが、味わいはまったく異なります。


トムヤムクンはナムプリックパオ(チリペースト)とライムジュースで酸辛く仕上げるのに対し、トムカーガイはココナッツミルクをたっぷり使ったクリーミーな味わい。辛いもの好きならトムヤムクン、まろやかな味が好みならトムカーガイがおすすめです。どちらもレモングラスとガランガルが香りの土台になっており、タイハーブの入門として最適な2品です。


スープ麺としてのカオソーイの位置づけ

カオソーイはチェンマイを中心とするタイ北部のご当地スープ麺で、ココナッツミルクベースのカレースープに卵麺が入った一品です。スープ単体の料理とは異なり、麺料理としての側面が強いのが特徴。茹で麺の上にパリパリの揚げ麺がトッピングされ、食感のコントラストが楽しめます。


バンコクでもカオソーイの専門店が増えており、タイ全土で人気が広がっています。「タイ料理のフォーに似たスープ麺は?」と聞かれることもありますが、フォーはベトナム料理。タイのスープ麺ならカオソーイやクイッティアオが該当します。


トムヤムクン徹底解剖 — 世界三大スープの実力

トムヤムクンは「世界三大スープ」のひとつに数えられることもある、タイを代表するスープ料理です。ここではトムヤムクンの基礎知識から、本格的なレシピ、ペーストを使った簡単な作り方まで詳しく解説します。


トムヤムクンとは — 名前に隠された意味

「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜる・和える、「クン」はエビ。つまり「エビを煮て混ぜたスープ」がトムヤムクンの直訳です。エビ以外の具材で作る場合は名前が変わり、鶏肉なら「トムヤムガイ」、魚なら「トムヤムプラー」、シーフードミックスなら「トムヤムタレー」と呼ばれます。タイのレストランではエビ入りのトムヤムクンが最もポピュラーで、価格もやや高めに設定されていることが多いです。


トムヤムクンの2つのスタイル — ナムサイとナムコン

トムヤムクンには大きく分けて2つのスタイルがあります。

スタイル

特徴

見た目

おすすめの人

トムヤムクン・ナムサイ

透明なスープ。ハーブの香りがダイレクトに感じられる

澄んだ黄金色

ハーブの風味を楽しみたい方・さっぱり派

トムヤムクン・ナムコン

ナムプリックパオ(チリペースト)やエビの頭の旨味で濃厚に仕上げた白濁スープ

赤みがかった乳白色

コク深い味が好きな方・辛味を楽しみたい方

日本のタイ料理店で提供されるトムヤムクンの多くはナムコンスタイルです。現地タイでは、注文時に「ナムサイ」か「ナムコン」かを聞かれることもあるので、好みを伝えられるようにしておくとよいでしょう。


トムヤムクンの本格レシピ — 自宅で再現する方法

自宅で本格的なトムヤムクンを作る場合、以下の材料と手順が基本です。

  • レモングラス 2〜3本(斜め切り・叩いて香りを出す)

  • ガランガル(カー) 5〜6スライス

  • こぶみかんの葉 4〜5枚(ちぎって香りを出す)

  • 唐辛子(プリッキーヌー) 5〜10本(好みで調整)

  • エビ 200g(殻付き・背わた除去)

  • キノコ(フクロタケまたはしめじ) 100g

  • ナンプラー 大さじ2〜3

  • ライムジュース 大さじ3〜4

  • ナムプリックパオ(チリインオイル) 大さじ2(ナムコンスタイルの場合)

  • 水またはエビの殻で取った出汁 500ml

  • パクチー 適量(仕上げ用)


作り方は、まず水を沸騰させてレモングラス・ガランガル・こぶみかんの葉・唐辛子を入れて3〜5分煮出し、ハーブの香りをスープに移します。次にキノコを加えて2分ほど煮たら、エビを投入。エビの色が変わったら火を止め、ナンプラーとライムジュースで味を調えます。ナムコンスタイルにする場合はナムプリックパオを加えて混ぜてください。仕上げにパクチーを散らせば完成です。


ポイントは、ハーブ類は食べるものではなく「香りを出すための素材」であること。レモングラスやガランガルは硬いので、器に盛る際には避けて盛り付けるのがタイ流です。


トムヤムクンペーストで作る簡単レシピ

「ハーブを揃えるのが大変」という方には、トムヤムクンペーストがおすすめです。日本のスーパーやカルディ、成城石井でも手に入るトムヤムクンペーストを使えば、レモングラスやガランガルがなくても本格的な味が再現できます。


作り方は驚くほどシンプル。水500mlを沸騰させ、トムヤムクンペースト大さじ2〜3を溶かし、好みの具材(エビ・キノコ・トマトなど)を煮るだけ。仕上げにナンプラーとライムジュースで味を調え、ココナッツミルクを少量加えるとまろやかさが出ます。所要時間はわずか15分。忙しい日の夕食にも、タイ旅行の思い出を再現する一品としてもぴったりです。


トムヤムクンラーメン — 日本生まれのアレンジ

トムヤムクンラーメンは、トムヤムクンのスープに日本のラーメンの麺を合わせた創作料理です。日本のタイ料理店やカップ麺でも人気があり、酸辣湯麺に近い感覚で楽しめます。自宅で作る場合は、トムヤムクンペーストで作ったスープに中華麺やインスタントラーメンの麺を入れるだけ。


トッピングにエビ・もやし・パクチー・ゆで卵を加えれば、お店のような仕上がりになります。タイ現地でも、トムヤムクンにクイッティアオ(米麺)を入れた「トムヤムヌードル」は人気メニューです。



トムカーガイ徹底解剖 — ココナッツ香るまろやかスープ

トムカーガイは、トムヤムクンと並ぶタイの代表的スープですが、日本ではやや知名度が低い「隠れた名品」です。辛いものが苦手な方にこそおすすめしたい、ココナッツミルクの優しい味わいが特徴です。


トムカーガイとは — 名前の意味と味の特徴

「トム」は煮る、「カー」はガランガル(タイ生姜)、「ガイ」は鶏肉。その名の通り、ガランガルの風味を効かせた鶏肉のココナッツスープです。トムヤムクンが「酸辣」ならば、トムカーガイは「酸甘」。


ココナッツミルクのクリーミーさとライムの爽やかな酸味が調和した、まろやかでありながら奥深い味わいが特徴です。辛さはトムヤムクンに比べて控えめで、唐辛子を抜いて作ることも可能。タイ人の家庭でも、子どもや辛さが苦手な家族のために作られることが多い定番スープです。


トムカーガイが日本人の口に合う理由

トムカーガイが日本人に受け入れられやすい理由は、ココナッツミルクベースの「クリームスープ」に近い味わいだから。日本のシチューやクラムチャウダーに慣れた舌には、トムヤムクンの強烈な酸辛さより、トムカーガイのまろやかさの方が親しみやすく感じることが多いです。またガランガルの風味は生姜に似ているため、日本人にとって馴染みのある香り。


タイ料理初心者の方には、まずトムカーガイから試すことをおすすめします。現地の食堂では80〜150THB(約360〜675円)で注文できます。


トムカーガイの簡単レシピ

自宅でトムカーガイを作る場合のポイントは、ココナッツミルクを「煮立たせない」こと。強火で沸騰させるとココナッツミルクが分離してしまうため、弱火〜中火でじっくり加熱するのがコツです。


鶏もも肉200g・ココナッツミルク400ml・ガランガル5スライス・レモングラス2本・こぶみかんの葉3〜4枚・しめじ100g・ナンプラー大さじ2・ライムジュース大さじ2・砂糖小さじ1が基本材料。ココナッツミルクの半量を弱火で温め、ハーブ類を加えて香りを出したら鶏肉を投入。火が通ったら残りのココナッツミルクとキノコを加え、ナンプラー・ライム・砂糖で味を調えて完成です。


ゲーンジュートとその他のタイスープ — 辛くない世界を楽しむ

トムヤムクンやトムカーガイ以外にも、タイには個性豊かなスープがたくさんあります。特に辛くないスープは観光客にも人気が高く、毎日の食事に取り入れやすい一品です。


ゲーンジュート — タイの家庭スープの定番

ゲーンジュート(แกงจืด)は「味の薄いスープ」という意味で、タイの家庭料理の中で最も日常的に食べられているスープです。豚ひき肉と豆腐、春雨、白菜やカボチャなどの野菜をニンニクで炒めてから出汁で煮込んだ、優しい味わいのクリアスープ。


日本の味噌汁のようにほぼ毎食登場する家庭も多く、タイ人にとっては「おふくろの味」的な存在です。屋台では50〜80THB(約225〜360円)で注文でき、辛い料理と一緒に頼んで口直しにするのがタイ流の食べ方です。


トムセープ — イサーン地方の強烈スープ

トムセープ(ต้มแซ่บ)は、タイ東北部イサーン地方の伝統スープで、「セープ」はイサーン方言で「美味しい」の意味。豚の骨やモツをレモングラスやこぶみかんの葉と一緒に煮込んだ、酸味と辛味が強烈な一杯です。


トムヤムクンよりもワイルドで力強い味わいが特徴で、現地のイサーン料理店では必ずメニューに載っています。辛さレベルはタイスープの中でもトップクラスなので、辛いもの好きの方にはぜひ挑戦してほしい一品です。


ゲーンソム — 南部の酸っぱいカレースープ

ゲーンソム(แกงส้ม)は、タイ南部を中心に食べられている酸味の強いカレースープ。ターメリックで黄色く色付いたスープに魚やエビ、タケノコや青パパイヤなどの野菜を煮込んだもので、ココナッツミルクを使わないのが特徴です。さっぱりとした酸味とスパイシーさのバランスが絶妙で、ご飯との相性が抜群。タイ料理のスープを深く知りたい方が次に試すべき一品です。


タイでスープ料理を注文するコツ

タイのレストランや屋台でスープを注文する際、知っておくと役立つポイントを紹介します。言葉が通じなくても、いくつかのタイ語フレーズを覚えておけばスムーズに注文できます。


覚えておきたいタイ語フレーズ

タイ語

読み方

意味

ต้มยำกุ้ง

トムヤムクン

エビの酸辣スープ

ต้มข่าไก่

トムカーガイ

鶏肉のココナッツスープ

แกงจืด

ゲーンジュート

澄んだスープ

ไม่เผ็ด

マイペッ

辛くしないで

เผ็ดน้อย

ペッノーイ

辛さ控えめ

เอาข้าวด้วย

アオカーオドゥアイ

ご飯もください

スープは「シェア」が基本

タイのレストランではスープを1人前ずつ注文するのではなく、テーブルの中央に大きなボウルで出して皆でシェアするのが基本スタイルです。2〜3人なら1品、4人以上なら2品のスープを注文するのが一般的。1人旅の場合は「小サイズ(ジャーンレック)」があるか聞いてみましょう。屋台やフードコートなら1人前サイズが標準なので、1人でも気軽に楽しめます。


辛さの調整は遠慮なく

タイのレストランでは辛さの調整が当たり前。「マイペッ(辛くしないで)」「ペッノーイ(辛さ控えめ)」と伝えれば、ほとんどのお店が対応してくれます。逆に辛いもの好きの方は「ペッマーク(辛くして)」と言えば、タイ人レベルの辛さに仕上げてもらえます。卓上にも唐辛子やナムプリック(チリソース)が置かれているので、自分で辛さを追加することも可能です。


バンコクでタイスープが美味しい人気エリアとお店

バンコクにはタイスープの名店が数多くあります。エリアごとの特徴を押さえて、効率よく美味しいスープ料理を巡りましょう。


スクンビットエリア — 日本人にアクセスしやすい

スクンビットはBTS沿線で日本人旅行者にも馴染みのあるエリアです。ソイ33/1の「ピーオー(Pe Aor)」はトムヤムクンの有名店で、濃厚なナムコンスタイルのトムヤムクンが絶品。価格は150〜250THB(約675〜1,125円)とやや高めですが、ミシュラン・ビブグルマンにも選ばれた実力店です。エビがぎっしり入った贅沢な一杯は、バンコク滞在中に一度は味わいたい逸品です。


シーロム・サトーン エリア — ビジネス街の本格スープ

シーロムエリアはオフィス街でありながら、路地裏に本格的な食堂が点在しています。BTSサラデーン駅周辺のソイ・コンベント(Convent)には、ランチタイムにタイ人ビジネスマンが行列を作る食堂があり、ゲーンジュートやトムカーガイが60〜100THB(約270〜450円)で楽しめます。観光客向けではなく地元客向けの味付けなので、より本場に近いタイスープを体験できます。


チャイナタウン(ヤワラート) — 夜の屋台でスープ三昧

バンコクのチャイナタウン(ヤワラート通り)は、夜になると屋台が立ち並ぶフードストリートに変貌します。ここではタイ中華系のスープ料理が充実しており、バクテー(肉骨茶)風のスープや、海鮮トムヤムクンが手頃な価格で楽しめます。MRTワットマンコン駅から徒歩5分とアクセスも良好。夕方18時頃から屋台が出始め、22時頃まで賑わっています。


チェンマイ — カオソーイの本場を訪ねる

カオソーイのレシピを求めてチェンマイを訪れるなら、旧市街の「カオソーイ・クンヤイ(Khao Soi Khun Yai)」が外せません。1杯50〜70THB(約225〜315円)と良心的な価格で、濃厚なココナッツカレースープと卵麺のハーモニーが味わえます。


添えられるピクルスや赤玉ねぎと一緒に食べるのがチェンマイ流。バンコクからチェンマイへはLCCで約1時間・片道1,000〜3,000THB(約4,500〜13,500円)で行けるため、スープ好きなら足を延ばす価値があります。




自宅でタイスープを再現するコツ — ペースト活用術

タイ旅行で味わったあのスープを自宅でも楽しみたい。そんな方のために、日本で手に入る材料を使った再現のコツを紹介します。


おすすめのトムヤムクンペーストと選び方

日本で入手しやすいトムヤムクンペーストは主に以下の3ブランドです。

ブランド

特徴

入手先

価格目安

メープロイ(Mae Ploy)

本場タイの定番。バランスの良い味

カルディ・成城石井・Amazon

300〜500円

ロボ(Lobo)

辛さ控えめで日本人向け

カルディ・イオン輸入食品コーナー

200〜400円

ヤマモリ

日本企業が作る日本人の口に合う味

スーパー全般

200〜350円

ペーストを選ぶ際のポイントは、辛さのレベルと使い切りやすいサイズ。メープロイはタイの味に最も近いですが辛さが強め、ロボやヤマモリは日本人向けにマイルドに調整されています。初めて使う方はロボかヤマモリから始めるのがおすすめです。


ペーストに「ちょい足し」で本格度アップ

市販のペーストだけでも十分美味しいスープが作れますが、以下のひと手間で本格度が格段にアップします。


  • ライムジュースを仕上げに絞る — 酸味が加わり、一気にタイの味に近づく

  • ナンプラーで塩味を調整 — ペーストだけでは塩味が足りないことが多い

  • フレッシュパクチーをたっぷり乗せる — 香りが段違いに良くなる

  • ココナッツミルクを大さじ2〜3加える — まろやかさとコクが出る

  • レモングラスの茎があれば叩いて入れる — ハーブの香りが本場レベルに

これらの材料はスーパーの国際食品コーナーやカルディで手に入ります。特にライムとナンプラーは常備しておくと、タイスープだけでなくタイ料理全般に活用できて便利です。


カオソーイを自宅で作るレシピ

カオソーイのレシピは一見複雑に見えますが、カレーペースト(イエローカレーまたはレッドカレー)を使えば自宅でも再現可能です。ココナッツミルク400mlの半量を鍋で温め、カレーペースト大さじ2を炒めて香りを出します。


鶏もも肉200gを加えて炒めたら、残りのココナッツミルクと水200mlを加えて10分煮込みます。ナンプラー大さじ2・砂糖小さじ1で味を調え、茹でた中華麺の上に注ぎます。トッピングには揚げ麺(市販のかた焼きそば麺で代用可)・紫玉ねぎのスライス・ライム・高菜漬けを添えれば完成。所要時間は約30分です。


よくある質問(FAQ)

Q1. トムヤムクンは日本で言うとどんな味ですか?

トムヤムクンの味を日本料理に例えるなら、「酸辣湯(サンラータン)にレモングラスとナンプラーの風味を加えたもの」が最も近い表現です。酸味・辛味・旨味・ハーブの香りが同時に押し寄せる複雑な味わいで、日本料理にはない味覚体験ができます。辛さはお店によって異なりますが、一般的には中辛〜激辛程度。辛さが苦手な方は「マイペッ(辛くしないで)」と伝えれば調整してもらえます。


Q2. タイ料理のフォーとはどんなスープですか?

「タイ料理のフォー」として検索される方が多いですが、フォー(Pho)は実はベトナム料理です。タイのスープ麺で最もフォーに近いのは「クイッティアオ・ナーム(汁あり米麺)」で、鶏ガラや豚骨の出汁に米麺を入れたあっさりしたスープ麺。


見た目はフォーに似ていますが、タイではナンプラー・砂糖・唐辛子・酢の卓上調味料で自分好みに味を調整して食べるのが特徴です。カオソーイもスープ麺ですが、こちらはカレーベースの濃厚な味わいで、フォーとはかなり異なります。


Q3. トムヤムクンペーストの賞味期限と保存方法は?

未開封のトムヤムクンペーストは常温保存で1〜2年の賞味期限が一般的です。開封後は冷蔵庫で保存し、1〜2ヶ月以内に使い切るのが理想。


瓶入りタイプは直接スプーンを入れず清潔な器具で取り出すと長持ちします。小分けパック(1回使い切りタイプ)なら保存の心配がなく、初心者にはおすすめです。


Q4. 辛いものが苦手でもタイのスープは楽しめますか?

もちろん楽しめます。ゲーンジュート(澄んだスープ)やトムカーガイ(ココナッツスープ)は辛さがほとんどなく、日本人の口にも非常に合います。またトムヤムクンでも「マイペッ」(辛くしないで)と注文すれば、辛さを抑えたバージョンを作ってもらえます。


タイのスープ文化は辛いものだけではないので、むしろ辛くないスープにこそタイの家庭料理の真髄があると言えるでしょう。


Q5. バンコクでトムヤムクンが美味しいお店はどこですか?

バンコクでトムヤムクンの名店として最も有名なのは、スクンビット・ソイ33/1の「ピーオー(Pe Aor Tom Yum Kung)」です。ミシュラン・ビブグルマンにも選出された実力店で、濃厚なナムコンスタイルのトムヤムクンが人気。


価格は150〜250THB(約675〜1,125円)。そのほか、プラトゥーナム地区の「プラトゥーナム・トムヤムクン」も地元客に愛される名店です。観光客が少ないローカル食堂で食べるトムヤムクンも本場の味を堪能できるのでおすすめです。


Q6. トムヤムクンラーメンはタイにもありますか?

タイには「トムヤムクン+ラーメン」という日本式の組み合わせはありませんが、トムヤムクンのスープにクイッティアオ(米麺)やバミー(卵麺)を入れた「トムヤムヌードル」は定番メニューとして広く食べられています。


日本の「トムヤムクンラーメン」はこのトムヤムヌードルを日本風にアレンジしたもので、カップ麺としても人気があります。自宅でトムヤムクンペーストとインスタント麺で手軽に再現できるのも魅力です。


まとめ:タイ料理のスープは旅の感動を何倍にもする

タイ料理のスープについて、最後にポイントを整理します。


  • タイのスープは「酸辣系」「ココナッツ系」「クリア系」の3つに大きく分類できる

  • トムヤムクンは世界的に有名な酸辣スープ。ナムサイ(透明)とナムコン(濃厚)の2スタイルがある

  • トムカーガイは辛さ控えめのココナッツスープで、タイ料理初心者にもおすすめ

  • ゲーンジュートは辛くない家庭スープで、辛い料理の箸休めに最適

  • カオソーイはチェンマイ名物のカレースープ麺。バンコクでも専門店が増加中

  • 自宅ではトムヤムクンペーストを使えば15分で本格スープが再現可能

  • バンコクでは屋台なら50〜80THB(約225〜360円)、レストランでも100〜250THB(約450〜1,125円)で楽しめる

  • 辛さは「マイペッ」で調整可能。辛くないスープも充実している


タイのスープ料理は、旅の食事をより豊かに彩ってくれる存在です。1杯のスープの中に、タイの文化・歴史・食の哲学が詰まっています。次のタイ旅行では、ぜひトムヤムクン以外のスープにも挑戦して、タイのスープ文化の奥深さを体験してみてください。




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