タイの挨拶は「サワディー」だけじゃない!男女の違いから正しいジェスチャーまで徹底解説
- プーム

- 5 日前
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「タイ旅行に行くけど、挨拶ってどうすればいいの?」「こんにちはって『サワディー』で合ってる?」「男性と女性で言葉が違うって本当?」
微笑みの国・タイへの旅行を前に、現地の人とスムーズにコミュニケーションが取れるか、少し不安に感じていませんか?
特に、挨拶はコミュニケーションの第一歩。心の距離をぐっと縮める魔法の言葉ですが、使い方を間違えると、かえって失礼にあたらないか心配になりますよね。
でも、ご安心ください!
この記事を読めば、タイの基本的な挨拶から、丁寧さが伝わるジェスチャー、さらには現地の人に「おっ!」と思われるような気の利いたフレーズまで、すべてマスターできます。
タイ在住経験豊富な筆者が、2025年の最新情報と現地のリアルな感覚をもとに、旅行者が本当に知りたい挨拶のすべてを、分かりやすく丁寧に解説します。
この記事を片手に、自信を持ってタイの人々と心温まる交流を楽しんでください!
まずはこれだけ!タイ語挨拶の超基本

タイ語の挨拶は、実はとってもシンプル。まずは、どんな場面でも使える万能な言葉と、感謝を伝える言葉から覚えましょう。
一日で何度も使う魔法の言葉「サワディー」
タイで最もよく耳にする挨拶が「サワディー(สวัสดี)」です。この一言で「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」そして「さようなら」まで、時間帯を問わずあらゆる場面で使うことができます。お店に入る時、人と会った時、別れる時、まずはこの言葉から始めてみましょう。
しかし、ここで重要なポイントが一つ。タイ語には、話す人の性別によって語尾が変わるという特徴があります。
男性 | 女性 | |
言い方 | サワディー・クラップ | サワディー・カー |
タイ文字 | สวัสดีครับ | สวัสดีค่ะ |
男性は語尾に「クラップ(ครับ)」、女性は「カー(ค่ะ)」をつけます。これをつけるだけで、丁寧な響きになり、相手への敬意を示すことができます。最初は少し照れくさいかもしれませんが、ぜひ語尾までしっかり発音してみてください。
感謝の気持ちを伝える「コープクン」
「ありがとう」を伝える言葉は「コープクン(ขอบคุณ)」です。これも「サワディー」と同じように、性別によって語尾が変わります。
男性の場合: コープクン・クラップ (ขอบคุณครับ)
女性の場合: コープクン・カー (ขอบคุณค่ะ)
レストランで食事を運んできてもらった時、お店で買い物をした時、道を教えてもらった時など、感謝を伝える場面はたくさんあります。笑顔で「コープクン・クラップ/カー」と言えば、きっと相手も笑顔を返してくれますよ。
なぜ?どうして?タイ語の男女の言葉の違い

タイ語の大きな特徴である、語尾の「クラップ」と「カー」。これは、丁寧さや話者の性別を示す役割を持っています。
クラップ(ครับ): 男性の丁寧語。発音する際は「クラッ(プ)」のように、最後の「プ」はほとんど聞こえないくらい軽く発音するのがネイティブっぽく聞こえるコツです。「カップ」と聞こえることも多いです。
カー(ค่ะ): 女性の丁寧語。日本語の「~ですわ」「~ですのよ」のような、柔らかく女性らしい響きを持ちます。質問する時は語尾が上がる「カー(คะ)?」、答える時は下がる「カー(ค่ะ)」と、声調が少し変わるのも特徴です。
親しい友人同士ではこの語尾を省略することもありますが、旅行中は基本的に丁寧語を使うのがおすすめです。特に、ホテルやレストランのスタッフ、お店の店員さんなどに対しては、必ずつけるように心がけましょう。
尊敬の気持ちを伝える合掌「ワイ(ไหว้)」の作法

タイの挨拶と言えば、言葉と同時に行われる「ワイ」という合掌のジェスチャーが欠かせません。これは単なる挨拶ではなく、仏教の教えに基づいた、相手への深い敬意を示す美しい文化です。
正しい「ワイ」のやり方
胸の前で両方の手のひらをぴったりと合わせます。蓮のつぼみをイメージして、少しだけ手のひらの内側に空間を作るのが美しいとされています。
「サワディー」と言いながら、合わせた手を顔の前に持っていき、同時にゆっくりと頭を下げます。
ワイは、相手の身分や年齢によって、手の位置と頭を下げる角度が変わります。
相手 | 手の位置(親指の先) | 頭を下げる角度 |
僧侶、仏像、王族 | 眉間 | 深くお辞儀する |
両親、先生、上司 | 鼻先 | やや深くお辞儀する |
同年代、友人 | 顎の先 | 軽く会釈する |
旅行者が最もよく使うのは、店員さんなどに対する「顎の先」でのワイです。難しく考えすぎず、感謝や敬意の気持ちを込めて、見様見真似でやってみましょう。その気持ちは必ず相手に伝わります。
旅行で使える!シーン別・実践タイ語フレーズ

基本の挨拶を覚えたら、次はもう少し会話の幅を広げてみましょう。旅行の様々なシーンで役立つ便利なフレーズをご紹介します。
シーン | フレーズ | タイ文字 | カタカナ読み(男女別) |
謝るとき | ごめんなさい / すみません | ขอโทษ | コートート・クラップ / カー |
呼びかけるとき | すみません(店員さんなど) | ขอโทษ | コートート・クラップ / カー |
返事をするとき | はい / いいえ | ใช่ / ไม่ใช่ | チャイ / マイ・チャイ |
お礼に対して | どういたしまして | ไม่เป็นไร | マイ・ペン・ライ |
レストランで | これください | เอาอันนี้ | アオ・アン・ニー・クラップ / カー |
レストランで | 美味しい! | อร่อย | アロイ! |
ショッピングで | いくらですか? | เท่าไหร่ | タオライ・クラップ / カー? |
ショッピングで | まけてくれますか? | ลดหน่อยได้ไหม | ロット・ノイ・ダイ・マイ・クラップ / カー? |
ホテルで | チェックインお願いします | เช็คอิน | チェックイン・ドゥーアイ・クラップ / カー |
特に「マイ・ペン・ライ(ไม่เป็นไร)」は、「どういたしまして」「大丈夫」「気にしないで」など、非常に幅広い意味で使われるタイを象徴する言葉です。このフレーズを覚えておくと、コミュニケーションがよりスムーズになります。
もっと仲良くなれる!かわいいタイ語&褒め言葉

基本的な挨拶だけでなく、ちょっとした褒め言葉やかわいい表現を知っていると、現地の人との距離がさらに縮まります。
ナーラック(น่ารัก): 「かわいい」という意味。人だけでなく、物や動物など何にでも使えます。カフェでかわいいラテアートが出てきた時などに「ナーラック!」と言ってみましょう。
アロイ(อร่อย): 「美味しい」という意味。屋台やレストランで美味しい料理を食べたら、ぜひ店員さんに「アロイ・マーク!(すごく美味しい!)」と伝えてみてください。
ゲーン(เก่ง): 「上手」「すごい」という意味。素晴らしいパフォーマンスを見た時や、何かを上手にこなしている人に対して使います。
スワイ(สวย): 「きれい」「美しい」という意味。美しい景色や素敵な女性に対して使います。
よくある質問(FAQ)

タイ語の発音は難しいですか?カタカナ読みで通じますか?
タイ語には日本語にない音や、5段階の「声調(音の高さ)」があるため、正確な発音は少し難しいです。
カタカナ読みはあくまで目安ですが、気持ちを込めて、語尾の「クラップ/カー」をしっかりつければ、多くの場面で十分に意図は伝わります。
完璧を目指すより、まずは話してみることが大切です。
タイ文字は覚えた方がいいですか?
短い旅行であれば、必ずしも覚える必要はありません。街中の看板や駅の表示は、タイ文字とアルファベットが併記されていることが多いです。
しかし、少しでも読めると、メニューを解読できたり、バスの行き先が分かったりと、旅の自由度が格段に上がります。興味があれば、ぜひ挑戦してみてください。
目上の人かどうか分からない時は、どんなワイをすればいいですか?
相手が年上か年下か判断に迷う場合は、とりあえず胸の前で手を合わせ、軽く頭を下げる丁寧なワイをしておけば失礼にはあたりません。
大切なのは、相手を敬う気持ちです。
「サワディー」の語源は何ですか?
「サワディー」は、実は比較的新しい言葉で、1940年代に公式な挨拶として制定されました。
その語源は、古代インドの言語であるサンスクリット語の「Svastika(スヴァスティカ)」で、「幸福」「幸運」といった意味があります。挨拶する相手の幸せを願う、素敵な言葉なのです。
子供に対する挨拶はどうすればいいですか?
子供に対しては、ワイをする必要はありません。にっこり笑いかけたり、頭を撫でてあげたりするのが一般的です。
ただし、タイでは頭は精霊が宿る神聖な場所とされているため、親しい間柄でない限り、むやみに人の頭を触るのは避けた方が良いでしょう。
まとめ

タイの挨拶は、単なる言葉のやり取りではありません。性別による言葉の使い分けや、「ワイ」というジェスチャーに込められた敬意など、その背景にはタイの美しい文化が息づいています。
基本の挨拶: 「サワディー(こんにちは)」と「コープクン(ありがとう)」を覚えよう。
男女の違い: 男性は語尾に「クラップ」、女性は「カー」をつけるのを忘れずに。
ワイの作法: 胸の前で手を合わせ、相手への敬意を込めて軽くお辞儀をする。
魔法の言葉: 「マイ・ペン・ライ(大丈夫)」は、様々な場面で使える便利なフレーズ。
気持ちが大事: 完璧な発音よりも、笑顔で伝えようとする気持ちが何よりも大切。
最初は少し緊張するかもしれませんが、勇気を出してタイ語で話しかけてみてください。きっと、あなたの旅を何倍も豊かで思い出深いものにしてくれるはずです。タイの人々の温かい笑顔と、「マイ・ペン・ライ」の精神に触れる、素晴らしい旅になりますように!




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